2004年 カットバック

高齢な両親が世話できなくなった栗畑は、自然のままに高くなり、手入れができなくなりました。そこで栗の木を、切り縮め、手入れができる高さにしました。

2005年 栗の木をカットバックし低樹高仕立てにする

私が最も好きな写真です。多発性脳梗塞で体が不自由になった父を連れ出し、一緒に働いています。父は、母の話し相手です。父は、時折、手に持った草かきで、手に届き範囲の草をとっています。私はこの写真を見て、泣けてきます。

2006年「第三栗畑」の雑木を伐採し、栗苗を植える

長年放置されていた栗畑には、スギの木が高くそびえ、草も生えない程の暗い場所になってしまいました。まわりにはイバラが生えていて入れません。

そこで、専門業者に伐採と開墾を依頼しました。開拓した畑に、穴を掘り、栗の木を植えていきました。

この頃、中古ではありますが、堆肥が運べるトラクターを購入しました。

2007年「第二栗畑」の古木を伐採し栗苗を植える

この栗畑は、第三栗畑ほどひどくはありませんが、腰の辺りまでススキが生えていました。栗はたくさん落ちてきましたが、ほとんど全て虫栗で売り物にはなりませんでした。虫は、地中に潜り込んで翌夏また産卵のために羽化します。地中ですので退治することは不可能です。栗も長年放置していたので、傷んでいます。そこで、全面的に栗を切り倒し、開墾することにしました。

 

2009年 「第一栗園」改植 ぽろたんを植える

比較的手入れがいい栗畑でしたが、木が古く、樹間も7mと広かったので生産性の悪い畑でした。思い切って、全て伐採し、開墾しました。発売されたばかりの「ぽろたん」を1本5000円で10本購入し、それを継ぎ木で150まで増やしました。

2010年 農作業施設の建設

ここは、私が生まれた家です。このまま作業小屋として改修するか、それとも新規に建て直すか悩みましたが、長年放置していたので痛み激しく、取り壊すことにしました。

新しく建てた家は基礎が頑丈で、台風地震にはビクともしないと思われました。予算は、800万円を予定していましたが、結局1000万円となりました。

焼き栗機を購入 氷温庫設置

「冷蔵すると甘くなる」「焼き栗はお客様に大好評である」(兵庫県三田市、小仲教示氏)ということを、農業雑誌「現代農業」で知りました。早速、ヤッフーオークションでポンはぜ機の中古を21万円で購入し、焼き栗を作りました。10月には、栗専用に大型の冷蔵庫(3坪)も導入しました。二週間冷蔵するとすごく甘くなりました。中津川市で販売している人はなく、大変喜ばれました。

2011年春 退職祝いと農場開所式

36年の教師生活の最後は、中津川市立南小学校でした。多くの良い出会いがありましたが、定年です。多くの方に退職を祝って頂きました。これだけ花を頂くのは、これで最後で次は葬式の時でしょう。忘れないようにと、妻と一緒に写真を残しました。

4月には、家族で「はやし農場」の開所式を行いました。

施肥

大型運搬機、油圧シャベルが大活躍です。大量に積み上げた堆肥を、栗に施しました。

販売開始

ありがたいことに初年度からたくさんの注文を頂きました。O氷温庫の前で積み上げたいるのは、isixさんからご注文です。我が家には多すぎる注文を頂きました。選果に追われていると、榊間康子さん、伊藤真由美さんが助けに来て下さり、それはとてもありがたかったです。

栗の木は年々育ち、岐阜県の農林部の視察もあって、ご指導を頂きました。樹間は、妻が退職記念で購入した乗用草刈り機で刈り取りました。

2012年

農林水産省の六次化農家の指定を受け、各種の商談会に参加しました。設備では、第二氷温庫(6坪)が設置できました。関係者には格別なるご援助を頂きました。

 

2013年

毎日新聞農業記録賞優勝賞を授与し、副賞として10万円頂きました。岐阜県では二人の受賞です。晴れがましく励みになりました。

長男夫婦の同居が始まり、一気に賑やかになりました。この年に工事用の単管パイプを使って、農機具庫を設置しました。多くの人の知恵を頂きました。

日本ミツバチが栗の花に集まってきました。

2014年

樹間に育てたナギナタガヤが美しく育ってきました。同居を始めた長男夫婦が、大活躍です。二人して、よく手伝ってくれました。

市内の東小学生、南小学校、西小学校3年生が農業学習に訪れるようになりました。

この頃から、農家仲間の自主的な研修会を開催するようになりました。この時は、楽天出店の話をモールディック社社長からお聞きしました。

2015年

吉本新喜劇のマドンナ、まきちゃんが訪ねてくれました。大阪のテレビ局の取材です。ちちんぷいぷいで紹介されました。「大阪のおばちゃんはうまいものを求めてどこまでも。まきちゃんが美味しいと言った栗を売ってください。」と関西方面のお客様が次々と訪ねて下さいました。ピアの秋号にも紹介して頂きました。自転車は浮洲さんと足の長いモデルさんです。孫が大きくなりました。

2016年

料理界の鉄人、レストラン陳の総料理長・菰田欣也が我が家の栗を採用してくださいました。私は、TBSのジュブチューン「超一流の農家」出演の録画に訪れた時に、訪ねて栗料理を頂きました。栗本来の味を活かした中華料理で感激しました。

落花生の勉強のために、千葉県八街市を訪問。落花生研究所、落花生機械製作所、落花生加工工場、落花生農家を訪ねました。10㏊という大規模な耕作をしている落花生農家、オオノ農園も訪問。親切にして頂きました。日本の最先端を学ぶことができました。帰ってから、自分で振動篩を作りました。回転運動を直線の往復運動に変換するクランク、変速装置等工夫しましたが、大きすぎて実用に至りませんでした。

落花生の生産がかなり軌道にのってきました。長男が脱穀を手伝ってくれました。

2017年

楽天、栗部門で上位独占 売れ筋ランキング

 

2018年

台風21号で壊滅的な大被害を受けました

公的機関で分析

が家の栗のショ糖含量です。

我が家の冷蔵庫で栗を貯蔵すると、とても甘くなります。糖度計でもそのことは分かっていました。糖類も様々あります。その詳細は分かりませんでしたが、公的機関の分析により分かりました。増えたのはショ糖です。ショ糖は、果糖とブドウ糖が結合してできた糖です。砂糖の主成分は、ショ糖ですので、8%の砂糖が入っている栗は甘いに決まっています。
「梨のように甘い」と言ってくれた女子高校生の感想が裏付けられました。
筑波、ぽろたんは栗の品種名です。